病院の薬剤師の平均的な年収は、勤務先の経営状態や業務内容、経験年数などによって大きくな差があります。例えば、大規模な医療機関内の調剤薬局においてフルタイムで働く場合には600万円を超える収入を得ることも可能です。
大人数の医療従事者が勤務をしている規模の大きな医療機関では、基本給だけでなく手当やボーナスなどの金額も高いところが多く、同じ職場で長く働き続けることで600万円前後の安定した収入を得ることが可能です。特に、十年以上にわたり調剤業務を担当した人や、薬局内で管理職を務めた人については、昇格や転職の際に収入アップを期待することができます。
最近では、高収入の医療機関の求人が様々な転職サイトや求人情報誌などに掲載される機会が増えているため、キャリアやスキルに自信があれば、好条件の求人に応募をすることがおすすめです。また、病院によってはブランクがある人や定年退職者の受け入れを行っているところもあり、ライフスタイルや体力などに応じて多様な雇用形態を選ぶことも可能です。
街中の調剤薬局やドラッグストアで働く薬剤師の年収は、400万円から600万円のところが多く、一般的に医療機関と比べると低くなる傾向が見られます。一方、薬局内のスタッフの人員配置や業務量にもよりますが、医療機関よりも仕事の負担が軽いところが多いため、子育てや家事などと両立しやすいといったメリットがあります。
最近では、能力の高いスタッフを獲得するために、病院と同程度の待遇に引き上げようとする調剤薬局の数も増えているため、待遇面を重視して職場選びをしたい人にとって絶好のチャンスとなっています。
なお、調剤薬局やドラッグストアでは調剤業務の他に雑用を任されることも多いため、臨機応変に様々な仕事をこなせる人が重宝されています。
製薬会社の医薬品の開発職は、内定を得るために学歴や職歴などが厳しく確認されますが、数ある職場の中でも高収入を狙いやすいといった魅力があります。最近では、海外の医療機関や研究機関などの勤務経験がある人や、博士号や修士号を持つ人を積極的に受け入れている製薬会社が少なくありません。
そこで、高収入で働きたい人であれば、医薬品の開発職として必要とされる知識や実務経験などを早いうちから調べておくと良いでしょう。
