派遣薬剤師の全て

社会人が薬学部に入ることは可能か

2019年07月12日

薬剤師のニーズは増えていますが、社会人が働きながら資格を取ることは可能といえるでしょうか。また、仕事をしながら大学に通って単位を取ることは可能かどうか知りたいという人も多いでしょう。実際に仕事をしながら卒業できるかどうかについて、紹介します。


仕事をしながら受験勉強はできる

社会人が仕事をしながら薬剤関連の大学に行くことや、大学を出て国家試験に合格することができるかどうかは、その人がどんな仕事をしているのかによって大幅に変わります。また、薬科系の大学を卒業しなければ国家試験に合格することはできないため、入試から合格まで非常につらい長い道のりになるでしょう。

そもそも薬科大学に合格するためには偏差値が非常に高い大学に合格しなければならないため、受験勉強からはじめなければなりません。受験勉強をするにあたっては、仕事をしながらでもまったく問題ありませんが、自由な時間をほとんど使って勉強することが必要です。

自由な時間は隙間時間などわずかな時間であっても受験勉強に費やす必要があります。そのため、受験をするために余暇を全て使ってでも合格をしたいというのであれば、受験勉強だけなら全く問題ありません。


合格してからは仕事をしていると難しい

合格してからは勉強付けの日々が続くことや、6年間授業に出て単位を取得し、卒業しなければならないといえます。国公立大学に合格した場合には400万円から500万円、私立大学であれば1千万円から1千2百万円程度の費用が必要です。

支払うことができて更に生活費に余裕があれば、経済的な負担はないといえるでしょう。しかし、社会人として昼間の仕事をしながら大学に通うことは、時間の制約があるためはっきり言って無理です。

6年生の大学を卒業しなければ受験することさえできないため、スムーズに卒業できるように単位取得を目指して熱心に勉強する必要があります。資金面では奨学金を使うことも可能ですが、現在の経済状況によって多少異なるため、全額奨学金で学費をまかなうことは厳しい場合もあります。昼間は大学に行って、夜間アルバイトをする生活ができるのであれば、問題なく大学卒業できるでしょう。


通信制は存在しないが編入は可能

通信制や夜間大学に通いながらなら卒業できるのではないか、と思う人は少なくありませんが、残念ながら薬学部のある大学で通信制や夜間大学は存在しません。そのため、昼間の仕事をどうしてもやめざるをえない状況になってしまうといえるでしょう。

ただし、社会人として働いている人が別の学部であっても大学卒業した経歴がある場合には、社会人編入という形で3年や4年に編入できる可能性は少なくありません。

もちろん大学によっても多少取得した単位が異なるため、事前に確認を取ってから受験をしたほうがいいでしょう。