薬剤師が転職活動を行うにあたって、どうしても避けて通れないのが面接です。ただ、採用担当者に質問される内容はある程度決まっているため、事前に十分に対策することが可能です。しっかり準備を整えておくだけで、当日は慌てることなく落ち着いて答えることができますので、聞かれそうな内容に対して答えを用意しておきましょう。
面接の際に質問される項目は、ある程度の予想ができます。ここで一つだけ覚えておきたいのは、病院や調剤薬局、ドラッグストアなど、応募先によって聞かれる内容が多少異なる場合があるということです。
たとえば、調剤薬局が応募先の場合は、病院ではなく、調剤薬局を希望した理由を問われることが多いと言われています。その際は、自分がやりたいことや、仕事をするにあたって大事にしていることを、応募先の特色に関連させながら志望した動機を伝えるとよいでしょう。
また、自分の長所や短所を聞かれた場合は、特に短所に注意して答えることが大切です。自分の短所を述べつつ、それを克服するためにどのような努力をしているのかを伝えれば、採用担当者によい印象を与えることができます。
退職した理由も聞かれることが多い項目なので、あらかじめ答えを準備しておくと慌てずに済みます。退職理由を答えるときは、できるだけポジィティブな言葉を使って答えを考えておくと、マイナスのイメージを与える心配がありません。
たとえば、人間関係や待遇に不満があったと述べてしまえば、ちょっとしたことですぐに辞めてしまう人というイメージを与えかねません。その点、スキルアップを目指しているなど、ポジティブな理由を伝えれば、採用担当者の印象がアップします。
ちなみに、採用担当者は履歴書の内容を見ながら面接を進めていきます。そのため、答えが履歴書の内容と異なることがないように、一貫性を持った答えを用意しておくことが重要です。
また、最後に何か聞きたいことはないかと尋ねられることがあります。このときに特にないと答えてしまうと、熱意がないというイメージを与えかねません。もしも応募先で勤務することになったらと想定した上で、気になることを尋ねておくとよいでしょう。
もちろん、答えるときは採用担当者の目を見て、明るいトーンでハキハキと答えることが大切です。さらに、正しい敬語を使うことも意識しましょう。当日は緊張していることが多いため、気付かないうちに早口になっているかもしれません。
できるだけ落ち着いて、ゆっくりと丁寧に答えることを意識すれば失敗することがありません。