派遣薬剤師の全て

本音が聞きたい薬剤師の転職理由

2020年10月20日

薬剤師の転職は少なくありませんが、実際のところどういった理由で転職を考えるのか、本音の部分はなかなか聞くことができないでしょう。それだけに、「こんな理由で辞めていいのだろうか」と悩んでしまう人も少なくありません。そんな転職事情をまとめてみましょう。


待遇に不満を感じるのはあなただけではない

多くの人が家庭の事情、スキルアップ、さまざまな理由で転職を実行していますが、実際には根底に同じような悩みを抱えているのが事実です。とある転職アンケートでは、待遇に不満を感じて転職した人の割合が50%近くにも上りました。

人間関係への不満も30%前後となっており、ほとんどの人がこの二つを本当の理由に転職しているというのが本音と言えます。低い給与で長い労働時間を強いられるのは、誰にとっても納得のいかないことであるのは当然です。

また職業柄、朝から晩まで狭い場所にとどまることが多く、人間関係のつらさは想像以上に過酷になることも事実でしょう。もしこうしたことに不満を感じ、そんな考えは甘いのではないかと悩んでいるようなら、決して耐える必要はないと前向きに考えることをおすすめします。


転職せずにクリアできる方法はあるか

不満は感じても、今の職場でなんとか乗り越えられる方法はないかと考えることはできます。もちろん各職場の状況は千差万別なので、必ず改善するとは言えません。ただ例えば待遇への不満に関しては、職場に昇進制度がありきちんと実行されているかどうか、昇進した先に望む待遇があるかどうかを調べることは大切です。

もしキャリアを積むことでクリアできそうな道があるなら、焦って転職を考えるより実力をつけたほうがよい場合ももちろんあります。また残業が多い場合は正々堂々とそのことを訴え、残業が発生しないよう調整してもらうことも重要です。

職場全体で考え、労働を効率化して時間を短縮できる仕組みづくりを提案する姿勢も大切でしょう。勇気のいることですが、それで改善するなら自分だけでなく、職場全体にとって有意義な一歩になると言えます。


自力で解決できないなら新しい場所を求めて

さまざまな改善を試みて、それでも自力では解決できないと感じたなら、もう我慢する必要はありません。特に改善がほぼできないのが、人間関係です。業務方針に納得がいかない、職場の雰囲気がギスギスしているだけでつらい、そんな状況に耐えることはもはや仕事ではありません。

できるだけの努力をして、それでも改善は難しいと感じたなら、転職で新しい場を求めるのは何も悪いことではないのです。ただやみくもに転職すればよいというものではありませんので、同じような状況に陥らないためにも転職先の情報は十分に把握して動いてください。