派遣薬剤師の全て

病院での仕事に就くことで携われる

2017年04月23日

医薬分業がすっかり定着した今、病院で薬が直接患者さんに手渡されることはほとんどありません。たいていは処方箋を持って、調剤薬局などへ行って受け取るため、薬の専門家の仕事場とその内容も変わってきています。

病院を勤務先に選ぶことでできる仕事

薬剤師の仕事場といえば、大きく分けると病院、調剤薬局、ドラッグストアの三つが主なところとして挙げられます。昨今は医薬分業が定着したこともあって、もっとも需要が多い仕事内容は、処方箋を見ながら薬を調剤する業務です。そのため、求人募集数は圧倒的に調剤薬局が多く、次いで第一類医薬品を販売するのに絶対に置いておかなければならない存在であると、国から指示されたことから、ドラッグストアでも募集が多くなっています。調剤薬局にしてもドラッグストアにしても、処方箋やお客さんが求める市販薬の説明をして手渡した時点で、薬の専門家としての仕事はいったん終わります。そのため、投薬によって患者の体の状態の変化を見守るには、病院勤務しかないでしょう。

医療チームの一員として活躍する

派遣先に病院を選んだなら、チーム医療で取り組むのが昨今の医療方針であることから、医療チームの一員に加われることになります。病院では薬の処方が減ったことに伴って、薬剤師を派遣やパートで補充するという傾向が強くなってきています。チーム医療に関心があるものの、時間はきっちり決めて仕事をしたいという場合は、派遣で仕事をするのが向いているといえます。投薬治療がメインになる場合、専門家としての意見を聞いてもらえますし、それによって治療方針が変わることも大いにあり得ます。仕事に関するやりがいという点では、薬の調剤よりもはるかに大きいと感じる人もいるのではないでしょうか。

チームでやるからには柔軟性も必要です

時間きっちりに終わりたいから、直接雇用ではなく、間に会社を通して人材を送るというシステムを取るのは賢い選択肢だといえます。しかしながら、チーム医療に携わる以上、ある程度柔軟性も必要だと心得ることが大事です。周りのスタッフは月給雇用で、残業があっても仕方ないと考えている中にあって、一人だけ時間にこだわって仕事を上がるというのが常に許される状況ではないでしょう。それが、チーム医療の大変なところであり、また、みんなで一丸となってやり遂げるやりがいでもあります。そのため、多少時間がオーバーしたとしても、その分は時間給が付くから良しとするという臨機応変に対応することが求められます。