派遣薬剤師の全て

私立大学の薬学部へ進学する場合

2021年02月26日

国立大学の薬学部はとても人気が高く手が届きそうにない場合、お金がかかっても私立大学へ進学するという選択肢が考えられます。私立の薬学部を選択する際に、注意しなければならないことについていくつか解説をすることにします。

4年制大学もあるので注意をしておくこと

まず、注意点としては私立の薬学部には4年制のところもあるということです。制度の改正によって国家資格を受験する要件を満たすためには、6年のカリキュラムを修了しなければなりません。ところが、私立大学には依然として4年制の薬学部が存在しています。

知らずに4年制の薬学部に進学してしまった場合、さらに大学院で2年学ばなければならなくなります。そうしたトラブルを避けるために、予め大学のカリキュラムについてよく調べておく必要があります。制度の改正によって2年長く勉強する必要性がでてきたために、できれば6年制の私立大学へ進学しておいたほうが混乱は少ないです。

入学前に国家試験の合格率を調べよう

次に、重要なのは私立大学の薬剤師国家試験の合格率です。私立大学の中には、とりあえず人気なので薬学部を新設したというところもあります。そのために、知名度が低いにもかかわらず、しっかりとした立派な校舎のある薬学部を併設している私立大学も地方には多いようです。

しかし、問題は国家試験の合格率です。そうした大学は国家試験の合格率が極端に低いということがあります。そのような私立大学は国家試験対策にもあまり力を入れていないので、大学を卒業しても薬剤師の国家試験に合格できるとは限りません。

それよりは、多少競争率が高くても知名度の高い私立大学を受験したほうが、周囲と切磋琢磨しながら国家試験の合格を目指すことができます。偏差値が低くて合格しやすい薬学部は、少々注意が必要です。

最終的には自分のやる気と意思が重要

色々と注意点について述べてきましたが、最終的に国家試験を受けるのは当人なので、本人のやる気と合格してやろうとする意思が重要になります。それを後押ししてくれるのが大学のサポートです。大学側が薬剤師国家資格の合格率を高めることに力を入れているのであれば、それだけサポートがしっかりしているということがわかります。

私立大学の場合、大学によって環境が大きく変わってくるため、一度薬学部のオープンキャンパスなどに参加し、自分の足で情報を得ることをしっかりと考えて大学選びをすることです。