感染症が拡大する中で、人々の生活は大きな変化を余儀なくされています。そのような環境変化の波は、薬の処方にも押し寄せてきています。今後の薬剤の処方のあり方はどの様に変わっていくことになるのか、詳しく述べることにします。
対面をしたりすることが好ましくない状況の中で、必ずしも対面式にこだわらない状況になってきています。ウェブサイトからチャット形式で薬剤師が対応し、その上で薬を処方するというサービスはすでに始まっています。
インターネットをうまく扱うことができないお年寄りなどに対しては、従来どおり薬局に足を運んでもらい、そこで対面式で薬を処方することになります。しかし、インターネットをフルに活用することができる世代の人に対しては、PCのみならずスマートフォンやタブレットを通じて薬の処方が行われるようになりました。
処方箋もウェブデータとして送付されるので、それを薬局に持参して提示すれば、薬を処方してもらうことができます。このように、薬の処方に関してもペーパーレス化が進み、全てデジタル化される時代はすぐそこです。
また、様々な事情で薬局に足を運ぶことができない人もいます。自宅での療養中で外出することができない人や、忙しくて薬局に行けないといった人です。そうした様々な事情で薬局へ行くことができない場合には、デリバリーサービスを活用して自宅に薬を届けてもらえるようになってきています。
こうしたサービスは現在のところ都市部限定のサービスですが、今後は地方にも広がっていくことが予想されます。もちろん、薬剤師とのウェブ上でのやり取りは必要ですが、条件を満たせばデリバリーサービスで薬を届けてもらえるので利便性が高いです。
薬の服薬指導も、オンラインサービスを積極的に導入しています。オンラインでの服薬指導の実施により、在宅介護を受けている人や在宅で療養中の人でも外出せずに処方箋を受け取ることができるようになるので画期的なサービスであると言えるでしょう。
こうしたオンラインサービスの積極的な導入に伴い、対面で服薬指導を受ける必要性はなくなりつつあります。オンラインであれば調剤薬局で順番を待つ必要もないので、自宅にいながら処方箋を受け取ることができるので柔軟に対応できます。