薬剤師としての勤務形態は正社員だけではありません。他の職種と同様にパート・アルバイト・派遣社員・契約社員があります。明確な違いは全てに勤務形態にあるとは言い切れません。これらの違いと正社員のメリットを理解していきましょう。
薬剤師の正社員は職場によって業務内容が変わってきます。目的に合わせて病院・ドラッグストア・調剤薬局などから選ぶことになります。求人は、臨床現場での業務や薬の研究・開発など勤務内容が幅広いです。正社員としてあらゆる職種を経験して転職することでキャリアアップを目指すこともできます。
よく契約社員と混合されますが2つに明確な定義はありません。一般的には無期限での雇用が正社員、勤務時間帯や年齢に制限を設けた採用は契約社員となるケースが多いです。給与は月給制や年棒制ですが、稀に時給制のケースもあります。
法的に違いはありませんが、雇用期間が限定されることはあります。なのでキャリアアップしたい方は正社員が良い選択となります。勤務地や時間帯を限定したい方は契約社員が適しています。
パート・アルバイトいずれも非正規雇用になります。一般的にパートは短時間勤務、アルバイト短期間勤務の意味合いで使われています。実際は両者のあいだにそれほど違いはないです。正社員の勤務時間は月間160時間~170時間となります。
一方、パートやアルバイトは勤務時間が短く時給制となります。もちろん求められる職責は正社員と同様で真摯な対応しないといけません。求人によっては投薬専門や調剤専門など勤務を限定することが出来ます。派遣社員とは契約先が違ってきます。
正社員は企業と直接契約を交わしますが、派遣社員は派遣会社と契約を結びます。派遣社員は派遣元の就業規則に基づき、それ以上は残業扱いとなります。正社員では何か問題があれば雇用先と直接やり取りします。派遣社員では派遣元を通して交渉を行います。
派遣社員は派遣法による規制を受けています。同じ企業に働ける期間は原則3年までとなっており、それを超えると別の派遣先を探すか正社員として企業に就職します。正社員は雇用期間の制限を受けることはありません。長期間同じ企業で働いてキャリアアップしていくことが可能です。教育制度も正社員に対して手厚く行われます。
産休・育休制度、介護休暇などが取得しやすいのがひとつです。派遣社員など他の勤務形態でも産休や育休を取得することは可能です。しかし、取得する期間と契約期間が重なれば契約期間満了になって別の勤務先を探すことになるケースもあります。
正社員なら休暇制度を活用すれば、時短で職場復帰するとことが可能です。また、持っている資格を活かしてキャリアアップを考えているなら正社員がいいでしょう。キャリアを積むには同じ企業で長く働くことでより積み重なります。
現在は管理職にすぐに登用するのではなく、正社員で勤務し着実に上に進んでいくことになります。マネジメント職を目指すのであればなおさらです。