この職業は国家資格であり、あこがれを抱いている人も少なくありません。医師や看護師と同じく、医療に携わり人々の役に立ったり。社旗貢献できる職業です。しかし良いことばかりではなくデメリットもあります。これらをありのままご紹介いたします。
この職業は六年制の薬学部を卒業後、国家試験を受験し合格しなければいけません。勉強量も医師とそん色なく、膨大な時間国家試験に備えて費やされます。しかし合格してしまえば、一生この資格を生かし働くことが出来るのが最大の魅力と言えるでしょう。
社会的信用も高く、病気や怪我で病んでいる人々をサポートすることが可能で、やりがいがある仕事であると言えます。薬の疑義照会といって、医師に唯一薬について意見したり質問したり、見解を述べることができる権限をもっています。
こうした権利を行使することで、より医師と連携を図り高度な医療を患者さんに提供できることにつながります。そしてこの職業があることで、患者さんは薬を正しく的確に服用することが出来、病気の完治や症状の緩和が期待できます。服薬指導が最も患者さんと密接にコミュニケーションが図れる場面であり、ここで患者さんが何を求めているのか、どんな症状で苦しんでいるのかを知ることができます。こうしたコミュニケーションで的確な服薬指導が行え、患者さんが次第に元気になっていくことが見えた時に、達成感を味わうことができやりがいを実感できます。
この職業は魅力にあふれ、良いことばかりではありません。どの仕事であってもメリットとデメリットはあります。この職業も例外ではなく、デメリットも存在します。それは国家試験に合格するまでにあまりに多くの学習時間と学費が掛かってしまうという点です。
かつて四年生の薬学部卒業で国家試験を受験できていた時代には、学費もそれほどかからず医師に次ぐ国家資格が取得できるとしてメリットも大きかったです。しかし現代では医学部同等の学費がかかり、その相場は学費だけで1200円と言われています。
これだけ多くの学費と時間を掛けても、実際働いてみると医師並みに稼ぐことが出来ない問題があります。奨学金で薬学部に進学した場合には、この負債をかかえながら働かざるを得ず、一向に豊かな生活は見込めません。薬剤師の年収は600万円が相場であり、男女格差も見られ女性はさらに低い年収と言われます。同じだけの学費や勉強時間を費やすのであれば、医師になった方が賢明であるという人さえいます。
この職業にも以上の様にメリット、デメリットが存在します。国家資格で一生活用できる職業であるものの、学費や時間を膨大にかけた割には収入に問題が見られることもおわかりいただけたでしょう。では何のためにこの職業になるのか、どういった仕事をしたいのか、どのように社会貢献するのかなど見つめ直し、本当にそれでも信念を持ってやり抜きこの職業で一生食べていくだけの覚悟を持てるのか、薬学部入学前に自問自答することが大事です。