薬剤師が働き始めてから給料や休日など待遇の面で悩まないようにするには、求職活動を通じて年間の休日数が多いところや、一日の労働時間が長くならないところを見極めることが重要です。また、就職後に結婚や出産を考えている人は、育児のために長期の休暇を取得しやすいところや、上司や同僚の理解を得られそうなところを探しましょう。
薬剤師の業務は、調剤や患者への薬の説明など立ち仕事が多く、労働時間や仕事の内容によっては疲れが溜まってしまうことがあります。こうした問題に対応するには、数ある現場の中でも週休二日制のところを勤務先に決めるのがおすすめです。
最近では、スタッフの休みを確保するために、人員の増強を行ったり、配置の見直しを行ったりしているところが少なくありません。また、フルタイムで病棟や調剤薬局で働く場合には、時期や曜日によって残業時間が長くなったり、希望通りに休みが取れなかったりすることもあるため気を付けましょう。
なお、休日の日数や曜日にこだわって職場選びをしたい人は、時間を掛けて幅広い年齢の求職者からの評判が良い医療機関や調剤薬局の求人票をチェックすることが大事です。
薬剤師が就職後に結婚や出産をする場合には、勤務先によって現場に復帰するのが難しくなったり、勤務の度に体に負担が掛かったりするケースもあるため注意が必要です。大手の医療機関やドラッグストア、製薬会社などでは、女性の医療従事者が長く働けるように、育児休暇をはじめとする制度を整えたり、休暇の期間を従来よりも長く設定したりしているところも珍しくありません。
また、休暇の申請ができる条件については、雇用形態や一か月の出勤日数、労働時間などに大きく影響を受けるため、就職をする前に分からない点を担当者に確認しておくことが重要です。
年齢や性別に関わらず活躍できる医療や介護の現場は年々増加しており、調剤業務や服薬管理など専門的な業務を通じてスキルアップを図りやすい状況となっています。そこで、働きながら専門性を高めたり、医療や介護の業界でしっかりとキャリアを積みたい人は、個々のスタッフに対するキャリア支援がきちんと行われているところを就職先に選ぶのがおすすめです。