店舗や院内に配属される薬剤一年目の社会人、一人一人担当するお客さんや患者さんがいるけれど、スタッフ同士はチカラを合わせることをしなければ、残業をしなければ仕事量が終わらない状況というのはよくある話しです。現在も、薬剤の有資格者というのは全国的に人数が少ないため、そうしたことも起こるようです。そうした場合には、それから先、どんなことが起こるのでしょうか。
一年目でも院内であれば、外来業務をこなすこともありますし、訪問医療・看護・介護というのなら、施設から患者さんの自宅、そうした往診に同行し、さらにご家族への薬事法の説明などを丁寧に行い、患者さんが服用しやすい薬剤を監査する準備などもあり、大変なお仕事に就くことになります。
最近では、訪問することが精神的に苦になったり、患者さんに会うことがしんどく感じるといった新人さんも少なからずいるようです。こうした対人に対する恐怖心というのから、メンタルヘルスケアが急がれています。
調剤薬局勤務というのは就職先として人気ですが、その中には、在宅業務となる居宅療養管理指導という内容に携わるケースも増えています。中には、がん末期の患者さんに寄り添うケースもあります。これは、看取り専門病院という施設があり、そこと提携している居宅訪問だからです。
最期のときにも、ご家族にとっては延命治療を望む声があるため、薬剤師が必ずそばにいることになります。高給料取りといわれていますが、患者さんやその家族からは、一度の薬剤投与によって体調を崩されることも、急変してしまうこともあり、それを批判的な言葉で浴びせられたことで離職・退職・休職する方々もいらっしゃいます。
だからこそ、ベテランが必要になるでしょう。
疲弊してしまうことが、薬剤業務でもあるといいます。人手不足、経験不足、そしてチームワークの無さなどが原因だといいます。在宅薬局というお仕事も人気化していますが、ドラッグストアや調剤薬局のように店頭での接客とは異なることも多々あります。
加えて、患者さんの自宅に訪問するというだけで気を遣うようです。調剤薬局、ドラッグストアなどは外来業務と並行していることが多いので、一人でできるお仕事でも時間を要するために残業を強いられたり、人手不足もありますが、薬剤のスキルを持たないスタッフには出来ない仕事もあるため、その負担には拍車をかけています。