派遣薬剤師の全て

病院や会社でも働いている薬の専門家

2021年09月10日

病院や会社などで勤務している薬剤師は、他の場所で働いている人とは違った仕事を担当していることもあります。こうした仕事も、病院や会社を運営するうえでは非常に重要です。ここでは、このような仕事の内容について、詳しく紹介します。

保管している医薬品を管理する仕事

病院で働いている薬剤師は、調薬以外の仕事を任されることも多いです。医薬品の在庫を管理する仕事も、担当することが多い仕事です。病院で使用している薬剤の数や量を、それぞれの種類ごとに正しく把握する必要がある非常に重要な仕事です。

薬をしっかりと管理することは安全に薬を使用するためには欠かせないことで、薬の数があるべき数より多かったり少なかったりしないように、定期的にチェックする必要があります。在庫の管理を正確におこなうためには、処方した分の薬などの記録をつけておくことも重要です。

製薬会社から仕入れた薬の量などもしっかりと記録をつけながら、病院内に保管されている薬を適切に管理します。

製薬会社で新しい薬を開発する仕事

薬剤師の中には、一般の企業で働いている人もいます。特に働いている人の数が多いのは製薬会社です。会社の中で担当していることが多いのは新薬を開発する仕事です。

薬に関する専門的な知識が求められる仕事なので、専門家としての能力が生かされています。新薬を開発するうえで特に重要なのが、患者が安全に使用できる薬を開発することです。どれだけ効果があっても、患者にとってマイナスの影響がある医薬品では実用化できないので、安全性を多角的に検討しながら研究を進めています。

新薬の開発においては実験なども必要になりますが、動物を使用した実験だけでなく、人間が実際に薬を服用した時の効果が研究される試験もおこなわれています。

製造を管理する仕事や説明をする仕事

製薬会社で働いている人の中には、薬の開発以外の仕事を担当している人もいます。開発された薬の中には実用化が可能になり、製品として販売されるものもありますが、こうした医薬品の製造に関係する仕事を担当している人もいます。

医薬品の製造は他の製品よりも高い安全性が求められていることから、専門的な知識を持っている人が製造の現場を管理するのが一般的です。薬の専門家でなくてはできない仕事と言えます。製薬会社で働く人の中には、医療機関と密接に関係した仕事をしている人もいます。

医療機関に自社で販売している薬に関する情報を提供するのが主な仕事の内容で、薬に関する詳しい知識が必要になることから、専門家が担当することが多い仕事です。