派遣薬剤師の全て

薬を飲んでいる状況を自宅でチェックする

2021年10月08日

在宅医療は今後の医療において大きな可能性を秘めている分野として認識されています。利用する人は年々増加の一途をたどっているため、訪問看護師や医師などの医療スタッフの増加を期待する声も少なくありません。それ以外にも在宅でリハビリテーションを行えるようにすることも考えられていますが、その中でも期待されているのは訪問薬剤師です。

訪問する場合にどのような仕事を行うべきか

高齢者は病院に通院することや、薬局で薬をもらうことが難しい身体状態となっていることも少なくありません。そのため、ヘルパーが薬をもらいに行くことも多いといます。とはいえ、ヘルパーが薬について聞いたことを直接患者に話しても、あまり心に残らないことも少なくありません。

直接本人に伝えることでより薬の重要性を理解することが可能となり、適切に薬を飲んでくれる可能性が高まります。そのため、訪問して薬を飲むことや、薬を出すことを実践することが必要です。基本的には調剤・服薬指導など薬局でしている仕事とほぼ変わりません

ただし、訪問して説明や服薬指導を行うことで、自宅で患者が飲んでいる薬や生活習慣を理解することが可能です。

服薬指導がきめ細かく効率よく行える

自宅へ訪問して服薬指導を行うことは、現在自宅で患者がどのような暮らし方をしているのか、また、食欲、体調などはどうなのかを介護士や医師などと連携を取って、効率よく的確な投薬が可能となるように配慮することが可能です。

食事を食べる習慣が1日2食の場合、1日2食に見合った投薬について医師と話し合って実行しなければなりません。また、他の医療機関から別の投薬をされていた場合、その薬との飲み合わせや処方された医薬品との相性を確認することも必要となります。

相性が悪い、また患者との相性が悪い場合、飲む人と相性の良い薬に変えるなども重要です。医療機関や介護士などとの連携をすることがきめ細かく服薬指導を行うために必要となるため、参考にしてください。

余っている場合は医師と相談して減らす

食生活や生活習慣などによっては、投薬されている医薬品が多くて余ってしまっていることも少なくありません。医薬品が余っている場合、患者は減らしてほしいといえないため、薬剤師がチェックして薬剤を減らしたほうがいいという意見を伝えることもできます。

あまり具合や出されている医薬品をチェックすることも重要な仕事であることも忘れないでください。