育児中の薬剤師が無理なく仕事を続けるためには、子育てに理解がある人が多い職場を見つけるのはもちろんのこと、休暇の取得実績やスタッフの配置、勤務シフトなど大事な点を確認することが重要です。また、性別や年齢に関係なく、一人ひとりのスタッフの勤務に関する希望が通りやすいかどうか見極めることが肝心です。
長期の休暇の取得実績がある職場は、仕事と育児との両立を目指す薬剤師にとって理想の勤め先として注目が集まっています。一般的に、大手の製薬会社や総合病院、大学病院といった人気の職場の中には、子育てがしやすい環境が整っているところが多くあり、一つの現場で十年以上にわたり働いている人も少なくありません。
長期の休暇の取りやすさについては、実際に働いてみなければ分からないこともありますが、職場選びでミスをしないためにも、早いうちから興味のある現場の事情を把握することが大切です。また、就職後に結婚や出産を検討している人は、各地の医療機関の産休や育休の取得状況についてホームページや求人票を通じてチェックしたり、直接採用担当者に話を聞いたりするのがおすすめです。
小さな子どもを育てながら薬剤師の仕事を続ける上で、職場内のスタッフの数にゆとりがある職場を勤務先に選ぶことが肝心です。例えば、調剤薬局やドラッグストアなどの現場は、フルタイムのスタッフばかりでなく、派遣やパートとして働いている人も珍しくなく、人員配置に余裕があるところも多く見られます。
そのため、長期にわたり安心して働き続けたい人は、総合病院や大学病院などの病棟ばかりでなく、民間の現場にも目を向けるのがおすすめです。また、職場内の詳細なスタッフの数については、各地の事業所の公式サイトや求職者向けの資料などに分かりやすく掲載されているところもあるため、求職中に必要な情報を集めることが大切です。
出勤をする曜日や時間帯の希望が通りやすい職場は、様々な立場の医療従事者にとって魅力的な就職先として選ばれる傾向が見られます。こうした職場に就職をするには、求職中に複数の事業所の見学をしたり就職説明会に出向いたりして、選考を担当する人と相談をしたり、就職活動のアドバイスをもらったりすることがおすすめです。