国家資格を持っていると、就職や転職で有利になることも多いといわれています。同じ資格でも、選ぶ職場によって働き方や仕事内容、収入などは大きく変わってきます。ここでは、薬の専門家が活躍できる職場と、それぞれの職場の仕事内容について書いていきます。
薬の知識が豊富である人は、多くの一般医薬品を販売するドラッグストアに就職することも考えてみてはいかがでしょうか。ドラッグストアには様々な市販薬が販売されていますが、この中でも要指導医薬品と第1類医薬品は薬剤師がいないと販売することはできません。
要指導医薬品は、医療用医薬品から市販薬に転用したものです。薬は間違った使い方をするとトラブルになる可能性もありますので、こうした医薬品を販売する際には対面で情報提供をすることや、服薬指導をすることを義務付けられています。
第17類医薬品を販売する場合も対面になりますが、その理由には間違った服薬方法や副作用が健康に悪い影響を与える可能性があることがあげられます。症状や体質、飲み合わせなどもしっかりと確認し、適切な薬を販売します。
ドラッグストアでは、要指導医薬品や第一類医薬品を販売する以外にも様々な仕事があります。不調があるときは、病院やクリニックに通う人もいますが、病院へ行くほどの症状ではないと感じることもあります。比較的軽傷の場合は、まずは市販薬やサプリメントなどを試すという人も少なくありません。
ドラッグストアでは、様々な健康食品やサプリメントも販売されていますが、どれを選ぶべきかで悩む人もいます。そのような場合は薬剤師が健康相談を行い、お客さんの症状や悩みを確認しそれに合う健康食品や市販薬、サプリメントを紹介します。
ドラッグストアの場合は調剤業務は必要ないというイメージもありますが、調剤薬局が併設されている場合は調剤も行います。仕事内容は処方箋の調剤や服薬指導、薬の管理などです。
ドラッグストアでは、このほかにも介護用品は生活用品なども取り扱うので薬以外にも幅広い商品の知識がつきます。ドラッグストアでは、夜遅くまで営業しているところもありますが、残業時間はそれほど長くないといわれています。
お店によって忙しさや収入も変わってきますので、ドラッグストアへの転職を成功させるためには情報収集をしっかり行うことも大切です。