薬局で働いている薬剤師は、一般の医薬品に関する相談を利用客から受けることも大切な仕事です。特定の症状を治すために一般の医薬品を購入したい利用客に対しては、それ以外の症状に関することも聞いておいた方が良いことがあります。ここでは、こうした場合にした方が良い対応について解説します。
薬剤師が薬局で一般の医薬品に関する相談を受けた場合には、症状の詳しい内容を知っておいた方が、利用者にとって最適な医薬品を教えることができます。頭痛を治すために一般の医薬品を購入したい利用者に対しては、頭痛以外の症状のことも聞いておいた方が最適です。
頭痛のための医薬品を購入したい利用客に確認すべきなのは、発熱の症状です。頭の痛みと一緒に体温も上がっている場合には、ただの頭痛ではない可能性が高いです。場合によっては、深刻な病気が発症していることもあります。
熱が38度以上上がっている場合には、医薬品の服用ではなく、病院で診療を受けた方が最適です。平熱よりも少しだけ体温が高い場合でも、感染症が発症していることもあるため、適切な対応が必要です。
頭痛を治すために一般の医薬品を購入したい利用客に対しては、吐き気がないかどうかも、薬剤師が聞いておく必要があります。頭に痛みを感じている人は吐き気を感じることも多く、実際に食べたものを吐き出している時には特に注意が必要です。
吐き気を伴う頭の痛みも、何らかの症状が発症している可能性が高いです。吐き気を伴う頭痛で気をつけなければいけないことは、くも膜下出血が起こっている場合もあることです。くも膜下出血により頭痛は激しい痛みを感じることが特徴です。
こうした症状が発症している可能性がある場合にも、病院での受診をすすめた方が最適です。くも膜下出血は症状の程度によっては、本人が自覚症状を感じないこともあるので、こうした場合に症状の発症が明らかになることもあります。
頭の痛みを軽くするために一般の医薬品を必要としている人には、めまいが発生していないかどうかも聞いておいた方が最適です。めまいが発生している場合にも、くも膜下出血が発症している可能性があります。
くも膜下出血は何度も起こることがあり、出血する回数が多くなるほど症状が重くなります。早い段階でくも膜下出血の発症を見つけることができれば、その後の治療もしやすくなります。