医薬品を使用して病気の治療をする平均的な期間が長くなっています。昔よりも長い時間をかけて医薬品を使用することが多くなっているので、長期間医薬品を使用する場合に起こり得るさまざまな問題を解決することが必要です。ここでは、このような問題を解決するためにできることについて解説します。
薬剤を使用して長期間治療をする場合に起こることがあるのは、患者が正確な方法で薬剤を服用しなくなることです。医薬品を処方された当初は正しい方法で服用していた患者であっても、長い時間同じ薬剤を服用していると、正しい方法で服用することをおろそかにすることがあります。
このような方法で薬剤を服用することは、治療のために良くないだけでなく、患者の体にとっても大きな危険があります。間違った方法で患者が薬剤を服用していることをやめさせるためには、薬剤師が患者の服用の状況を定期的にチェックすることが必要です。
長期間同じ薬剤を服用して正しい飲み方を忘れてしまった人でも、もう一度正しい服用方法を指導し直すことによって、前のように正常な方法で服用できるようになります。患者が安全に薬を服用できるようにするためにも、こうした指導はしっかりとおこなう必要があります。
長期間薬剤を服用している患者の服薬状況を薬剤師が定期に調べることにより、患者が自分の判断で医薬品を服用することを止めていることを発見できることもあります。長い期間医薬品を使用しても完全に回復できない場合に、このようなことが起こることがあります。
患者が自分の判断だけで薬剤の服薬を中止することも、患者にとって非常に危険なことです。このような場合には、薬剤を服薬することの重要性をもう一度しっかりと説明して、服薬を再開させることが最適な方法です。
薬剤を服用している期間が長くなると、患者が間違った飲み方で医薬品を服用することもあります。1日に3回服用しなければいけない薬剤を、2回だけにしてしまうこともあります。薬剤の服用を続けても、間違った方法で服用を続けていると効果が弱くなってしまうので、このような場合にも薬剤師の指導が必要です。
長期間同じ医薬品を服用している患者は、服用しなければいけない薬剤の量を間違えてしまうこともあります。