派遣薬剤師の全て

服薬指導を行う時のコツや注意点

2023年07月31日

服薬指導とは患者に薬の正しい服用方法を説明する行為の事です。薬剤師の仕事の中でも重要な仕事の1つです。しかし服薬指導が苦手な人も少なくありません。そこで服薬指導を行う上でいくつかコツや注意点があるので詳しく見ていきましょう。

患者が不安になるような言葉は極力使わない

患者は薬を飲むという事に不安を感じている事が多いです。その為服薬指導の時に、患者が不安になるような言葉は極力使わないようにしましょう。例えば「多分」とか「かもしれない」等の言葉を使って服薬指導をすると、患者は本当に大丈夫かと心配になってしまいます。

薬剤師側の自分が分からないような質問をされた時に、こうした言葉をつい使ってしまいがちという気持ちも分かりますが、そういう時は「分からないので調べますね」と言う方が患者を安心させる事が出来ます。そして自分で良く調べて次回に患者に伝えるという形が良いです。

このように分からない時は素直に認めて、次回までに調べて来るというような対応を心がけましょう。そうする事で患者の信頼感も増し、今後の服役指導もよりスムーズに行う事が出来るようになります。

患者を見た目で判断したりタメ口で話したりしない

患者の見た目で、服薬指導を変えるというのは止めた方が良いです。例えば患者が強面だから必要以上に下手に出ていると相手は何だと思ってしまいますし、逆に患者が話しかけやすかったり、趣味が同じだったり同年代だったりして親しみを込めてタメ口で話すというのも相手の中には不快に思う人もいるので止めましょう。

また患者と顔見知りになり仲良くなったからと言って、これはいらないからと説明を省略する等の行為もしてはいけません。とにかくどんな人でも基本的には変える事無く同じように服役指導を行うという事が大切です。

人によって話し方や説明の仕方を変えていると、それがバレた時に信頼感は失われますし周囲に良い印象も与えないので、とにかく患者によって態度や説明を変えるというのは止めた方が良いです。

周囲の状況を常に把握しながら行う

服薬指導を行う時は、職場等周囲の状況をよく見て行うようにしましょう。たとえば服薬指導は相手にきちんと伝わるようにはっきりと指導しなければなりません。だからと言って大声で行っていると、他の人に患者がどんな症状でどんな薬を服用しているのか等個人情報がバレてしまいます。

その為誰も他に人がいないのであれば、大きな声でも大丈夫ですが、他の患者がいて並んでいるのであれば、その人達に聞こえないような配慮が必要です。また患者がたくさん並んでいて、服薬指導に時間がかかりそうなときは、あらかじめどれ位の時間がかかるかという事を教えておくと良いです。

このように周囲の状況を見ながら、服薬指導を行う事で患者の信頼感も増しますし効率よく仕事を行う事も出来ます。