薬剤師は医師が書いた処方せんに従わなければ医薬品を調剤することができません。薬局で働いている人は、患者が持ってくる医師の処方せんを使用して調剤をおこないます。ですが、患者が持ち込んだ処方せんであっても、それが本物の医師によって書かれたものでなければ、その処方せんを使用して調剤をすることはできません。ここでは、このような場合にこの仕事をしている人がしなければいけない正しい対応方法について解説します。
薬局で調剤の仕事をしている薬剤師は、患者が持ち込んだ処方せんが医師によって書かれた本物の処方せんであるか注意することが必要です。このようなことにも気をつけて調剤をしなければいけないのは、偽物の処方せんを使用して医薬品を入手しようとする患者がいるからです。
このような事件は過去にも多く発生しているので、調剤をしている人は処方せんをしっかりと確認しなければ、そこに書かれている医薬品を調剤することはできません。処方せんが本物であると認められる場合にはそのまま調剤をすることができますが、処方せんが偽物である疑いがある場合には、医薬品を調剤をする前にしなければいけないことがいくつかあります。
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偽物である可能性がある処方せんが薬局に持ち込まれた場合に薬剤師がまずしなければいけないのは、患者が持ち込んだ処方箋の写しをとることです。偽物である場合には証拠を残しておかなければいけないので、写しを必ずとっています。
偽物の処方せんであるか確認することができる一番確実な方法は、処方せんに名前が書かれている医師に直接問い合わせをすることです。偽物の処方せんであっても本物の医師の名前を使用して偽造をしていることがあるので、このような場合にはこの方法が使用できます。
医師に確認して、患者が持ち込んだような内容の処方せんを書いていないことがわかれば、その処方せんは偽物であることが明らかになります。こうした場合には調剤をすることができないので、その旨を偽の処方せんを持ち込んだ患者に伝えます。
偽物であるかもしれない処方せんが薬局に持ち込まれた時には、患者の情報をコンピューターで確認することもできます。患者の情報を詳しく調べることにより、処方せんが偽物であることがわかることもあるので、他の方法ではわからない時にも有効です。