トラックやタクシーの運転手などは車の免許が必須な職業ですが、他の職業でも車の運転が求められることはあります。車の免許の取得は就業に影響するケースも見られますが、薬剤師の場合は必要な免許になるのでしょうか。
車の免許は18歳になれば誰にでも取得することができる資格であり、業務内容によっては免許を持っている方が有利なこともあります。薬剤師の場合は就業する際の必要な免許とはなりませんが、持っていても損はない資格です。
例えば働く場所が製薬会社の場合は、各病院へ薬の説明及び契約を取る際の移動には車が使用されることも多く、就業している会社の車を使って様々な地域へ赴くこともあるため車の免許は取得している方が無難です。また、在宅医療などに携わる場合も薬だけではなく、その他の必要な物品などを利用者宅へ持ち運ぶこともあるので運転ができる方が仕事もしやすいです。
さらに、地域医療に関わるのであれば、地域によっては広大な範囲を駆け巡る事にもなるため、その際は車での移動ができると医療従事者本人の体に負担もかかりません。
なお、車の免許を取得するには、薬剤師になってからでは日々の業務に追われてなかなか時間の確保が難しいので、大学に合格したらすぐに教習所へ行くことをおススメします。
薬学生の場合、学年が上がるにつれてどんどん学習する内容は難しくなり、課題も増えていきます。最終学年時には実習なども入ってくるため、大学に入学する前か大学1年生の時であれば、まだ車の免許を取得する時間は比較的捻出することはできますので、できる限り早く取得することを意識するようにしましょう。
入学までの、あるいは1年生のまだ大学生活に慣れていない時に時間を費やすことになりますが、月日が経ってから取得するよりは気分的にも楽です。
しかし、車の免許を取得しても、薬学生は学業が忙しくてなかなか車を運転する機会に恵まれないかもしれません。車は資格を持っていることが運転をする上での第一の条件となりますが、何度も乗車して運転に慣れないと上手く車と付き合うことはできません。
また、学生の時はよほどでない限り自分の車を所有しているというケースは少なく、実家暮らしの方であれば家族の車を借りることになります。ですが、車が身近にある環境の方は、家族の車であってもお買い物やお迎えなどの際に使用して、積極的に車に触れるようにしましょう。
車が身近にないという方はレンタルなどを利用して、長期の休みなどを見計らって運転の機会を少しでも増やすことを積み重ねます。そうすれば、就業していざ車の出番、となった時にも慌てずに運転をすることができます。