派遣薬剤師の全て

眼科の医師が処方する目に使用する医薬品の調剤

2023年10月18日

薬剤師が調剤をする医薬品の種類は豊富です。病院のさまざまな診療科で働く医師が処方した医薬品を調剤することがこの仕事をしている人の役割です。眼科の医師が処方をする薬の中には、目に直接使用する種類の薬もあります。ここでは、こうした種類の薬を調剤する時の注意点などについて解説します。

清潔な環境で製造されている目の薬

眼科の医師が処方することがある目に使用する医薬品は、清潔な環境で作られています。目の中に直接入れるものであることから、患者が安全に使用できるように、他の医薬品よりも厳重に衛生状態が管理された場所でないと作ることができません。

ですが、製造した時に衛生的な状態であっても、使用する患者の取り扱い方法が悪いと、衛生的に薬を使用できなくなることもあります。患者が間違った取り扱いをすることにより、薬の中に雑菌が混入してしまうこともあるので、衛生的な状態で保存することを患者に指導することは、薬剤師にとって重要な仕事です。

ちょっとした不注意でも薬の中に雑菌が混入してしまうこともあるので、注意しなければいけないことを細かく指導する必要があります。

冷蔵庫などに保存しなければいけない目の薬

目に直接使用する薬を患者に調剤する時には、患者が薬を適切な方法で保存できるように指導することも必要です。薬によっては保存できる場所が限られていることもあるので、こうした薬を調剤する時には正しい場所に保管することを患者に教える必要があります。

冷蔵庫に入れて保存しなければいけない目の薬は、常温で保存していると薬の性質が変化することもあるので、患者が安全に服用することができなくなります。冷蔵庫で保存しなければいけない薬を使用した後に、患者が不注意により外に置き忘れたままにしてしまうこともあるので、こうしたミスが起こらないような指導も必要です。

冷蔵庫に保管できる目の薬でもあっても、保存できる期間が限られていることもあるので、こうした薬を調剤する時には期限の切れた薬は使用しないように患者に教えることも重要です。

薬の容器を目につけないようにするための指導

目に使用する薬を薬剤師が調剤する場合には、薬の容器が目に直接触れないように気をつけることを患者に指導する必要もあります。目の中に薬を正しく入れるために、患者が容器を目に近づけすぎることがあるので、不注意により容器が目に当たってしまうことがあります。

こうした事故は患者がしっかりと注意していれば確実に予防できます。