男性の薬剤師は一般的なデータから見ても分かるように、職場では女性よりも数が少なく、患者さんからのイメージにも結び付きにくい存在とされていますが職業に性別の差別は無く、医療従事者としても働き甲斐のある職業です。ですが、男性として気を付ける点などはあるのでしょうか。
どのような職場でも、社会人としては清潔な身だしなみが求められるため、ある程度は節度のある恰好を心掛けなければなりませんが、薬剤師は医療従事者ですので一般的な社会人よりも清潔な身なりが重要なポイントとなる職業でもあります。
また、女性は清潔感をとても大切にする方も多く、見た目だけではなく匂いにも敏感です。薬を扱っている職業なのに身なりが不衛生では、患者さんもさることながら同僚の女性とも上手くコミュニケーションを取れず、仕事にも支障をきたす可能性もあります。
ですので、男性としてはより清潔感を意識して、神経質になる必要はありませんが自身の匂いにも気を付けるようにしましょう。
また、業務上、処方箋に書かれていること以外にも患者さんから様々な話を伺う必要がありますが、男性の薬剤師は女性の患者さんに対して女性特有の疾患や症状などを聞くことに抵抗感を覚える方もいるかもしれません。それは恥ずかしさから来るものではなく患者さんに対する配慮であっても、医療従事者としては無用な配慮です。
勿論、患者さんの中には担当を女性に変更してほしいと希望する方もいますが、その時は患者さんの意見を尊重して担当者を変えても問題はありません。なお、話をする際、「生理痛の薬」など特定の症状を指して伺うのではなく、「普段鎮痛剤などは使用されていますか」などの言い方に変更して話をします。
言い方を変えると患者さんも話しやすく、どのような時に使用するのか、どれくらい使用しているのかなどの細かい情報も得ることができます。
なお、男性は女性のように産休を取得することは無いため、長期に渡って休職をしないことから職場では業務への期待感が高まることがあります。その分スキルアップや昇進も狙いやすくはなりますが、周囲の期待がプレッシャーとなって身体的に辛い思いをする可能性は否めません。
ですので、期待感に耐えられない、しんどいと感じる方は、女性が長期休暇を取得した際などに業務が自身一人に集中するような職場は避けて、女性が休んでも職場の人達が平等に業務をこなし、誰もが安心して休暇を取ることができ、働ける職場を選ぶようにしましょう。
大手の企業ではそのような制度が整っている場合も多いので、給与や勤務先の他にも平等に働ける環境かどうかも忘れずにチェックします。