薬剤師は、医薬品を飲む時に一緒に食べない方が良い食べ物のことについてもアドバイスすることができます。医薬品を効果的に使用するためには、こうしたことにも注意して飲むことが必要です。ここでは、医薬品と一緒に食べない方が良い食べ物のことについて解説します。
医薬品は他の種類の医薬品と相性が良くないものもあります。他の種類の医薬品だけでなく、食べ物と相性が悪い医薬品もあるので、医薬品を服用する時には気をつける必要があります。薬剤師は医薬品との相性が悪い食べもののことも患者に教えることができ、調剤をしている時にあらかじめ教えておけば、医薬品を服用する前に食べないように患者自身が気をつけることもできます。
医薬品の中には血液が固まることを予防するために使用されているものもありますが、こうした種類の医薬品も一緒に食べない方が良い食べものがあります。血液が凝固しにくくなる医薬品は、血管の中に血栓ができやすい患者などに処方されることがあります。
この種類の薬を飲むことにより、血液がさらさらの状態になるので血管の中で血が固まりにくくなります。
血液の成分を固まりにくくすることができる医薬品と一緒に食べない方が良いのは、ビタミンKが多く含まれている食べものです。血液を固めにくくする医薬品と一緒にこうした食品を食べない方が良いのは、血液が固まるためにはビタミンKが必要になるからです。
血液が固まることを予防できる医薬品はビタミンKが血液を固める作用を妨げることができるので、血管の内部で血栓ができるのを予防できます。ですが、ビタミンKを多く含んでいる食べ物を食べてしまうと、医薬品に含まれている成分でビタミンKの働きを阻害しようとしても、十分に阻害しきれなくなることがあります。
こうしたことが起こることを防ぐために、患者はビタミンKを多く含む食べものを食べないようにすることが求められています。
血液が固まりにくくなる薬と一緒に食べない方が良いものとして薬剤師が患者に教えておいた方が良いのは、納豆などの食べ物です。血液が固まるのを予防する薬を飲む前に納豆を食べない方が良いのは、納豆の中には他の種類の食べ物よりも多くのビタミンKが含まれているからです。