病院やドラッグストアに来訪した患者に、薬の作用や副作用、用量や用法、その他もろもろをこたえるのが「薬剤師」という大切な仕事です。ですが、このところこの職業がしりすぼみになるのではないかともいわれています。なぜなのでしょうか。
この職業は病院や薬局、一般企業の研究者として働く人がほとんどです。昔から欠かせない職業ではありますが、この仕事が将来的にしりすぼみになるという話もあります。一部ではなくなるのではないかともいわれています。
これは本当に起こりうることなのでしょうか。まず、この仕事が完全になくなるということはほぼないといってよいでしょう。この職業がなくなったら、誰が薬を処方するのでしょうか。
薬に関しての疑問に誰が答えるのでしょうか。つまりなくなるということはないと考えられます。では、しりすぼみになるというのはどういうことなのでしょうか。それは一部の地域において、薬剤師という職業が供給過剰になっているという地域があるからのようです。そのような地域では給料も減少傾向にあるでしょう。ですが完全にいなくなるといったことはないと考えられます。
昭和の時代にはインターネットそのものがありませんでした。平成の時代になってネットはすさまじい勢いで普及して、現代では誰でもパソコンやスマホで使いこなせるようになりました。そのような時代になりネットで物を買う人が一気に増えていきました。
その中で、ネットで薬も購入できます。2014年6月以降はすべての薬がネットで購入できるように、法律が改正されました。この職業がなくなるのではないかといわれる理由の一つはこれかもしれません。
たしかに、ネットですべての薬が購入できるのですから、そう考える人が増えるのも仕方がありません。
2014年6月に、すべての薬がネットで購入できるようになってから、約10年が経過しました。ところがこの職業はなくなったでしょうか。街のドラッグストアに行けば、薬を処方してくれます。やはり、この仕事が完全になくなることはないのでしょう。
一部の地域では供給過剰といわれていますが、それでも「なくなる」ということはありません。いくらネットで買えるようになっても、オフラインで薬を購入する人も一定数は必ずいます。その際には指示を仰ぐことが必ず必要になるからです。