薬剤師の資格を取得した人は民間の薬局や病院だけではなく、公務員として働くこともできます。この資格を持っている人がすることできるこうした仕事の一つは麻薬取締官です。ここでは、麻薬取締官の仕事に興味を持っているこの資格を持つ人のために、麻薬取締官の仕事の内容について解説します。
厚生労働省では、薬剤師の資格を持っている人を麻薬捜査官として募集しています。この資格を持っている人ならば、国家公務員の一般採用試験に合格しなくても、麻薬捜査官に慣れることがあります。
厚生労働省に採用された場合に所属することになるのは、麻薬取締部という部署です。厚生労働省に地方厚生局などに麻薬取締部が設置されています。麻薬取締官になりたい人は、麻薬取締部に採用されればこの仕事をして働くことができます。
薬剤師の資格を持っている人を対象にして厚生労働省が麻薬捜査官の求人をしているのは、麻薬の捜査をするために医薬品に関する知識が必要になるからです。麻薬捜査官として働いている人にも医薬品に関する知識に詳しい人は多くいるので、麻薬に関する犯罪を摘発するために知識が役立てられています。
麻薬捜査官が所属している麻薬取締部には大きくわけて3つの種類の部署が設置されています。その中の一つは麻薬に関する事件の調査や事務を担当する部署です。麻薬捜査部で働いている人の中でも、調査や総務をおこなう部署に所属している人は非常に多いです。
麻薬捜査官に採用された人も、初めはこの部署に所属されることが多いので、調査や総務の仕事を通して仕事の仕方を学ぶことができます。
麻薬取締部には、捜査を担当する部署も設置されています。調査を担当する仕事と捜査を担当する仕事の違いは、犯罪が発生しているかどうかです。調査の仕事は犯罪が発生されていない場合にもおこなわれることがあります。
犯罪が実際に発生した場合には捜査を担当する麻薬取締官が捜査をおこないますが、犯罪がおこなわれた疑いがある場合にも捜査をすることができます。このような捜査をすることによって犯罪が発生していることが分かることもあるので、捜査を担当している麻薬捜査官は疑惑の対象となっていることを十分に捜査しています。
麻薬取締部ではその他に、鑑定を担当する人も働いています。