派遣薬剤師の全て

向いている職場を選ぶために知るべき勤務形態の違い

2023年12月18日

勤務形態は仕事選びの重要な要素で、家族との時間を十分にとれることや趣味に没頭することができることが判断材料になっている人が多いです。一般的には1日8時間働き、週休二日で一週間計40時間仕事をするのが基準になりますが、薬剤師に用意されている職場の勤務形態は多様です。どんな勤務形態があるのかを知り、自分に合っているものを選択することが大切です。

一般企業の人との付き合いが楽になる固定勤務制

固定勤務制は、毎日決まった時間に仕事を始めて決まった時間に終わるというシステムで、一般的には始業が9時で終業が6時頃に設定されています。週末が休みの週休二日制を採用しているところが多く、一般企業と変わるところはありません。

一般企業に勤める友人や、パートナーと過ごす時間をつくることが最も楽な勤務形態です。但し、基本勤務に加えて状況に応じた残業や休日出勤が求められることがあり、企業によって大きな差が出ます。基本になる勤務形態だけをチェックして選択すると長時間の残業や頻繁な休日出勤で当てが外れることもあるので注意が必要です。

就学前児童がいる家庭で連携が楽になるのはシフト制

営業時間が長いところは一人で通して勤務することはなく、いくつかに分けてシフトを組みます。時間帯だけでなく休日も変動し、週末が休みと決まっているわけではありません。シフトが固定的で長期間維持されるところもあれば、本人の希望を基に短期的なシフトを組むところもあります。

一般企業と自由な時間が共通していないため、友人との時間を持ちづらくなる傾向がありますが、一方で家族との時間の調整には向いている面があります。一般企業のパートナーと時間をずらしてシフトを組めば、子供を交代でみることが可能になるので、就学前の子供がいる家庭には便利なシステムとして機能することが期待できます。

採用される勤務形態は業界によって違いがある

固定勤務制は製薬会社や調剤薬局で選択されていることが多いシステムで、薬剤師としての仕事を一般企業の会社員と同じサイクルで行います。但し、残業が多い会社を選ぶと終業時間が遅くなる点も一般企業と同じなので、定時に仕事を終えたい人は事前に調べておく必要があります。

シフト制は営業時間が長いドラッグストアによく見られる制度で、朝早くから夜遅くまでの営業時間をいくつかに分けてシフトを組んでいます。週末を休日にしているところは少なく、年中無休のところもあります。病棟のある医療機関は夜勤がある場合もあり、日勤と夜勤とでシフトが分けられているところと、そこに準夜勤が加わるところがあります。