薬剤師として働いている人の数は世代ごとにそれぞれ差があります。多くの人が働いている世代もある一方で、働いている人の数が少ない世代もあります。ここでは、こうした世代別の働いている人の数についてご紹介します。
薬剤師として働いている人の数が一番多い年代は、30代の前半です。届出をしている人の中で、平成30年に30歳から34歳であった人の数は4万人以上でした。
この中で30歳から34歳の女性の数は23999人です。同年代の男性の数は18452人でした。男性においても女性においても、30歳から34歳までの人の数が全ての世代の中で一番多くなっています。他の世代と比べて特に数が多いのは男性の方で、2番目に多い世代よりも3000人以上多い数です。
届出をしている人の中でこの世代の人が一番多いことについて、さまざまな理由が考えられています。
2番目に多くの人が働いている世代は、20代後半の世代です。平成30年に届出をしている25歳から29歳までの人の合計はおよそ37000人です。このうち女性の数は23489人です。
これは、全ての女性の世代の中で3番目に多い数です。女性の中で一番届出をしている人が多い30代前半の世代とも、500人程度の差しかありません。同年の25歳から29歳までの届出をしている人の数は14055人です。
これは全ての男性の世代の中で3番目に多い数です。1位の30代前半の世代よりも数が4000人以上少なくなっています。
平成30年に届出をおこなった薬剤師の中で、3番目に数が多いのは40代前半の世代です。40歳から44歳までの総数はおよそ37000人でした。このうち女性の数は23711人で、全ての女性の世代の中で2番目に多い数です。
同じ世代の男性の数は13444人でした。4番目に数が多かったのは30代後半の世代で、3番目に多い40代前半の世代と大きな差はありませんでした。こうした数字を見てみると、届出をしている人の多くは20代後半から40代前半に集中していることがわかります。
40代後半から60代前半の人も多く届出をしていて、それより上の世代では届出をしている人が少なくなります。一般の会社で働いていた人も定年を迎えるために、届出をする人が少なくなると考えられています。