外用薬として販売されている医薬品の中には、皮膚に直接貼り付けるタイプのものもあります。薬剤師は医師の処方があれば、このような医薬品を調剤することもあります。ここでは、このようなタイプの外用薬に関する情報についてご紹介します。
薬剤師が調剤のために使用することもある皮膚に貼り付けるタイプの外用薬は、複数の種類があります。体の特定の場所にだけ効果を作用させるタイプの外用薬もあり、このタイプの貼り付け薬は薬の効き目を作用させたい場所の近くに貼り付けるのが一般的な使用方法です。
もう一つのタイプは、皮膚に貼った貼り付け薬に入っている有効成分の効果を、体のより広い部分に作用させるために使用するものです。このタイプの貼り付け薬は血液の中に薬の有効成分を送り込むことにより、血液の流れによって全身に有効成分を運ぶことが目的です。
そのためにこの種類の貼り付け薬は、血液に有効成分が吸収されやすい場所に貼る方法が一般的です。どちらのタイプの貼り付け薬が使用されるかは患者の状態などにより決められ、最終的に医師が処方したものを調剤することになります。
調剤にも使われる貼り付ける外用薬は、使用する人によって効果に違いが出る場合もあります。皮膚の状態が患者によって違っているために、貼り付け薬の効果にも違いがあります。その一方で、貼り付け薬を使用する場合には注意をしなければいけないこともあり、必要以上に使用することも避けなければいけないことです。
薬を製造技術が進化したことにより、従来よりも効率的に薬の有効成分が体に吸収されやすい貼り付け薬も販売されているので、過剰に使用してしまうと必要でない量の有効成分まで体内に吸収していまいます。こうした貼り付け薬を薬局や病院で調剤する場合には、患者に詳しい使用方法を説明することも必要です。
体に貼り付ける場所もわかりやすく教える必要があり、使用した後に捨てる方法についても教える必要があります。貼り付け薬にはそれぞれ正しい捨て方があるので、使用する製品に合わせた方法を患者に教えます。
薬剤師が貼り付け薬を患者に調剤する時には、検査をする時の注意点を教えなければいけないこともあります。患者に注意をする必要があるのは、製品を製造するためにアルミニウムが使用されているタイプの貼り付け薬です。
こうした貼り付け薬を使用している場合には、特定の検査をする前に皮膚から剥がしておく必要があります。