派遣薬剤師の全て

有資格者が活躍する様々な現場と役割

2022年02月05日

薬剤師は、薬の専門家として医療現場では重要な役割を担っています。その役割は活躍する現場によっても異なっており、要求される知識やスキルも様々です。当記事では、職場ごとに必要なスキルを紹介し、それぞれの役割について解説します。

提供する薬に関して責任を持つこと

薬剤師の役割として、何よりも大切なのが提供する薬に関して責任を持つことです。病院のような医療機関であれば、患者1人ひとりに対して信頼ある医療を提供する必要があります。

それは地域住民の健康増進に深く関わることでもあり、社会的な責任も重いと言えます。そうした役割と責任は、国家が定める法律にも明記されています。社会的な役割の面では、製薬会社の仕事も該当する面があります。新薬の開発は、全国民の健康維持にも関係するからです。

また、製薬会社が開発する薬は、厳しい品質管理を受ける必要があります。それをチェックすることも重要な役割であり、薬剤関連の事故予防が期待されます。また、自然災害などが発生すると、製薬会社から薬剤が現場に提供されることもあります。そうした際にも、有資格者が仕分けや在庫管理に当たることになります。

複数の医療機関にかかる患者を総合的にケア

薬局の薬剤師の役割としては、地域に密着した働きが期待されています。多くのドラッグストアには薬局が併設されており、病院に出向かなくても薬を入手できるようになりました。調剤薬局では医薬品などの相談業務も行われており、地元の患者にとっては頼りになる場所となります。

特に地域包括的ケアの役割は大きく、複数の医療機関にかかる患者を総合的にケアするものです。場合によっては、新たな医療機関を紹介するなど、調剤薬局の役割は一層大きくなると思われます。

また、在宅医療に関しては医師や看護師などが連携して対処するのが一般的です。薬局としても医療チームの一員として、服薬指導などを行います。通院中の患者や退院後の患者に対しても、薬学的な指導をすることが期待されています。

専門的な立場から適切な服用を指導

病院の薬局の役割には、薬の提供以外に様々な業務があります。医療チームの一員として、薬剤の選択や処方提案、看護師へのアドバイスなどが挙げられます。その他、入院中の患者に服薬指導行ったり、製薬会社と導入薬の打ち合わせをしたりします。

学校などの公共機関では、施設の衛生管理などが業務に含まれる場合もあります。中には、違法薬物の摘発に関わることもあるわけです。違法薬物に限らず、薬剤や薬品に関わる仕事には特別な資格が必要となります。スポーツクラブのような民間の施設においても、有資格者が活躍する機会が増えています。

有資格者は専門家の立場から、サプリメントなど適切な服用を指導できるからです。