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錠剤を簡単に服用できない人のための方法

2024年03月25日

薬剤師が調剤する錠剤は、通常とは違う方法で服用できる場合があります。錠剤は決められた方法で服用することが一番望ましい方法ですが、患者の体の状態によっては通常の方法で服用できないこともあるので、特殊な方法で服用されることもあります。このような方法で服用しなければいけない時には事前にしっかりと指導がおこなわれています。ここでは、特殊な服用をする前におこなわれる指導について解説します。

医師の指示によっておこなわれる特別な服用

患者の状態によっては、医師が特別な方法で錠剤を服用することを指示することがあります。特別な服用方法はこのような場合に限りおこなうことができるので、医師の指示がなければ特別な方法で服用することは不適切です。

こうした服用法の一つが簡易懸濁法という服用方法です。食べ物を飲み込む機能に障害がある患者などが、この種類の服用方法が医師から指示されることがあります。普通の人のように錠剤を口から飲み込むことができない人であっても、簡易懸濁法ならば安全に飲むことができます。

ですが、薬が飲みにくい場合でもあっても患者が自分で判断して簡易懸濁法で錠剤を飲むことはできません。簡易懸濁法で錠剤を飲むと効果が通常よりも弱まることがあるので、医師が判断した時だけこの方法で服用できます。

錠剤を服用するために使われるお湯

簡易懸濁法で錠剤を服用しなければいけない患者に対して、薬剤師は簡易懸濁法の正しい方法を教えることができます。簡易懸濁法をするためには複雑な技術は必要でないので、方法を覚えていれば患者でも自分ですることができます。

簡易懸濁法で錠剤を飲む時に用意しなければいけないのは、少し熱めのお湯です。人肌よりも少し熱めの温度が最適で、お湯の温度が沸騰するほど高いと、錠剤の成分が変化して効果が弱まりやすくなります。簡易懸濁法をするために最適なお湯の温度は55度程度で、温度計が手元にあれば実際に温度を測りながら用意できます。

錠剤を飲みやすくするためのアドバイス

用意したお湯に錠剤を入れてしばらく置いておけば、錠剤が飲みやすくなります。この方法で患者が錠剤を服用する時に薬剤師がアドバイスできるのは、錠剤をさらに飲みやすくする方法です。

錠剤をそのままお湯の中に入れてもある程度飲みやすくなりますが、表面にすこしヒビを入れてからお湯の中に入れた方が、より飲みやすくなります。