
薬を専門とする国家資格であり、高い給与を誇っている薬剤師は人気の職業の1つです。しかし、人材が増えた今将来性を不安視する人もいます。現代では有効求人倍率が安定しており、売り手市場ではあります。長い目でみると、現在の売り手市場は長続きせず供給過多になることが予想されているのです。
技術の発展により各業界ではデジタル化が一層進んでいます。人の手で行ってきた作業や業務はロボットが代替している事例も増えています。ここにきて新たに登場したのがAIの普及です。専門職なのでAIとは関わりがないと思われてきましたが、将来的に代替されると予想もされています。
とある病院ではこれまでの業務の一部にロボットを導入し、薬剤師が服薬指導や相談をする事例が出ています。国家資格は一度取得すると一生涯使える資格です。資格は2年に1度更新する必要はありますが簡単な届出のみで更新できます。
失効はないので年々資格を取得する数は増加していく傾向にあります。厚生労働省の調査によれば2045年で現在の2倍に当たる45万人になると推測されています。人材の供給過剰は絶対にないとは言い切れません。
代表的な就職先の一つである調剤薬局は働く人も年々増えています。しかし、将来的に調剤薬局の規模は縮小していくと推測されます。これからどんどん人口が減少すると依頼される処方箋も減り、担当業務も減っていくかもしれません。
一方で将来性が見込まれているのは人々の身近な存在ドラッグストアです。フランチャイズチェーン店では市場規模も毎年拡大しているので需要も増えるかもしれません。
一般薬だけでなく処方箋を扱う併設型のドラッグストアも需要に拍車をかけています。高齢化による在宅医療が求められる中、もう一つ需要が高まるのが病院です。ただし、ハードな業務や低めの給与水準により、就職先としては人気があまり高くありません。低い給与に関してはたびたび問題視されているので、今後は見直される可能性もあります。高齢者向けの医療のニーズがあるので需要が下がることはないでしょう。製薬企業ではジェネリック医薬品が台頭し、需要は減少しています。
将来的には供給過多になると予測されるのがこの業界です。自分自身が求められる人材になるにはある程度必要なことがあります。現代では、調剤ができるだけの仕事は求められません。より専門性の高い仕事を目指すのをおすすめします。
例えば、所定の単位を取得すれば「認定薬剤師」と認められ、高度な専門性をアピールできる資格があります。各分野に特化した資格を受けることでより市場価値が高まるでしょう。AIが台頭していますが、代替できない仕事はコミュニケーション能力があります。
患者さんが抱えている不安や悩みを聞き、体調を気遣ってあげることはやりがいにつながります。現場で頼られるためにも、患者さんとのコミュニケーションを今一度意識してみましょう。