薬に関する仕事と聞くと、ドラッグストアや調剤薬局を思い浮かべがちではありませんか。確かに、これらの場所では直接、接したことがある人も多いので仕方がないかもしれません。実は、仕事の幅がとても広いので、どのような仕事をしているのかを探ってみませんか。
やはり、薬剤師はドラッグストアや調剤薬局で大活躍しています。処方箋に記された薬を処方して、患者さんにきちんと説明してくれます。おくすり手帳で他の医療機関などで処方されている薬と重複していないのかや誤りがないかの確認も行っています。
また、ドラッグストアでは市販薬に対してのアドバイスをしたり、第一類医薬品を販売する時には詳しく説明してくれます。もちろん、第一類医薬品以外でもわからないことがあれば市販薬について質問しても構いません。薬選びで迷った時に相談するのも良いでしょう。
ドラッグストアや調剤薬局を利用した時には、頼りにしている人も多いのではないでしょうか。
病院の中にも病院薬剤師がおり、病院内で薬を処方したり管理したりしています。入院している患者もそうですが、外来の患者に対しても薬の説明をわかりやすくしてくれます。
たくさんの薬を病院では扱いますが、調整や管理、抗がん剤の治療計画のチェックなど幅広い仕事をしています。他にも問診を行ったり、視診や触診、聴診や打診を行って患者さんの体調をチェックしたりもします。血中濃度モニタリングを行って、それぞれの患者さんに最適な薬の投与量や投与方法や薬の吸収であったり、副作用などのチェックもしています。
そして、医師に適切なアドバイスをしています。
薬とはあまり関係がないイメージがあるかもしれませんが、幼稚園や小中高校など大学以外のすべての学校に学校薬剤師を一人以上置いています。児童や学生と直接触れ合う機会が少ないかもしれません。
どのようなことをしているのかと言うと、学校環境衛生管理を任されています。具体的にどのようなことをしているのかですが、教室などの環境検査を行ったり、水道水やプールの水質の検査を行っています。また、設備の検査もしますし衛生管理や害虫などがいないのかなども確認しています。
問題点を学校側に指導したり助言したりもしています。児童や学生に薬の正しい使い方を教えることもありますし、薬物乱用防止や喫煙防止などの授業を行うこともあります。