薬剤師が活躍できる現場が多岐に渡る一方で、働くスタイルも正社員やアルバイトなど様々です。中でも、派遣はその働きやすさから人気を集めています。しかしながら、予め知っておきたい注意点もいくつかあります。ここでは、薬剤師派遣における注意点をご案内いたします。
まずは収入面ですが、一見時給だけをみるととても高く感じることが多いのが派遣の特徴と言えます。しかしながら、正社員とは異なり賞与がありません。そのため、時給は高くても年収換算すると正社員よりも低くなる可能性があります。
また、福利厚生が弱いというデメリットもあります。次に、仕事が連続してあるとは限らないことが挙げられます。もちろん、契約期間が終了しても継続して勤務できるケースはありますが、契約が終了してしまった場合には、次の仕事が決まらずブランクになってしまうことがあります。
さらに、社会的な信用が得にくいことも挙げられます。即戦力として認識されはじめているものの、まだまだ社会的な信用度が低いのも事実です。そのため、賃貸物件を借りたりクレジットカードを作る際に不利になることがあります。
仕事先や仕事内容、勤務条件などを自分のライフスタイルに合わせて選べるといったメリットがあります。しかしながら、自分の中での条件が厳しく、柔軟に相手先の希望に対応できない姿勢が見られると、派遣先が狭められてしまい、紹介されないケースも出てしまいます。
そのため、自由に選択できるからといって条件を付け過ぎることには気を付けましょう。また、「労働者派遣法」という法律により同じ職場で働ける期間が1年間と決められています。いくら気に入った派遣先でも原則として1年以上は契約できないことを予め認識しておきましょう。
しかしながら、ある程度の調整を行なえば3年までの延長が可能ですが、全ての契約で適用されるとは限らないことも覚えておきましょう。
前述したように、契約期間が限られているため、職場で重要な仕事を任せてもらえないことがあります。そのため、キャリアアップを目指している方にはあまり向いていないスタイルと言えるでしょう。それでも高時給を希望したい、時間にとらわれずに勤務したいという方は積極的に派遣先を探してみると良いでしょう。
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