最近は、色々な職業が派遣で済まされるようになりました。正社員を多く抱えることは企業にとって重荷となるので、負担が少なく利便性の高い非正規雇用職員が重宝されているわけです。働く側にとってもメリットの大きい非正規雇用ではありますが、知っておかなければ損をすることもあるので整理してみます。
薬剤師資格があれば、病院や薬局に派遣をされ、そこで働くことができます。通常、三年以上働けば、退職時に一時金をもらうことができます。これを退職金と呼んでいますが、非正規雇用で働く人はもらえるのか分からない人も多いでしょう。
単刀直入に答えを言ってしまえば、退職時に一時金はまずもらえないと考えていいでしょう。なぜなら、非正規雇用の職員は、派遣をされているだけであって、その組織には属していないからです。
そもそも三年働くことも少ないですが、三年以上働いても、辞めるときにはただ契約が解除されるだけです。ただ、一部の施設ではもらえることもあります。しかしそれは例外的な措置なのだと考えるのが妥当です。
正社員になると、勤続年数に比例して退職時に高額な一時金をもらえるようになります。これはもちろんメリットなのですが、転職のしやすさは減っていきますよね。長く働くほどに大きなお金がもらえますから、職場変更がしたくても我慢をしてしまう人たちが出てきます。
その点では、非正規雇用にも一定のメリットがあるというわけです。退職時に一時金がもらえないので、頻繁に職場変更をすることへの心理的なハードルはなくなります。自分の理想の職場を求めていくらでも転職が繰り返せるのは大きいですね。
最初からもらえないお金なので、もったいないと感じることもありません。気楽に働きたいなら、非正規雇用も悪くはありません。
退職時に大きなお金がもらえないということは、老後の資金は自分で貯めていく必要があるということです。きちんと貯蓄や投資をして、若いときから資産形成をしていかなければなりません。
若い人は株式投資に積極的ですね。ネット証券が登場してからというもの、個人投資家の数も増えてきました。スマホで気楽に投資ができますから、毎月の給料の一部を投資に回すのがいいでしょう。
長期投資なら負ける確率を減らせますし、退職一時金程度のお金なら十分に作り出すことができます。それを老後の生活費にするとちょうどいいでしょう。正社員よりはしっかりした将来設計をしなければなりませんし、節約もしなければなりません。
非正規雇用で働くなら、その点は甘受するしかなさそうです。