日本中に薬局はあります。町の商店街の一角にあるような個人経営の調剤薬局や、大手として全国展開しているドラッグストアなどがあります。規模の大小もさまざまですが、一般の方々にとって一番身近な医療機関として、どの地域や都市にもなくてはならない存在になっています。
その薬局の建物自体はたくさんあるのですが、中で就業される専門薬剤師の方が不足傾向にあります。薬剤師というご職業の方は、大学の薬学部をご卒業されて難しい国家試験に合格した方に限られています。日本の薬事法では薬剤師の資格を有する方でなければお薬を販売したり、お薬の内容やご使用方法に関してお話することはできません。
そのため、日本中の調剤薬局やドラッグストアで、薬剤師の資格を有する方を求めているということです。人手不足だからと言って、資格を持っていない方に働いてもらうわけにはいかないということです。調剤薬局やドラッグストアでは、フルタイムの正社員以外にも働かられている方がいます。
派遣社員の方なども働かれています。薬剤師の方で、ご結婚をされてお子様が御生れになったりすると、フルタイムで長く継続的に就業することが難しくなるケースが多々あります。仕事を続けることができなくて、せっかく薬剤の専門家という資格を持っているのに、その資格を活かすことなく薬剤師をやめてしまうという方も少なくありません。
そこで、派遣社員などで、自分の勤務したい曜日や時間帯を設定し、就業するスタイルが増えているということです。日時を限定して就業することで、ご家庭の家事や育児と両立して仕事を続けることができるという方が増えています。
資格を有するご職業ですから、時給自体は他のご職業に比較して高く設定されていますので、正社員ではなくても十分な収入を得ることができます。薬局側としても、少しでも優秀な方に仕事に就いてもらうことで、店舗運営が円滑に進み、重宝しているところがあるということです。