派遣薬剤師の全て

同じ働くなら時間給が高い方をチョイス

2017年03月12日

時間給労働者の区分けには、パート社員にアルバイト、派遣社員などがあります。どの形態も時間で区切って、働いた時間分だけの給料をもらうという働き方ですが、細かなところをみていくと差が出てくるのがわかります。有資格者なら、どの働き方が一番いいのかを考えてみました。

■雇用状況の変化と時間給労働のメリット

多くの企業が正社員をできるだけ雇用せず、時間給で働いてくれる人を採用するようになりました。日本の美徳の一つでもあった会社における終身雇用は終わりを告げ、新たな人員雇用の時代に入り、そして今やすっかり定着してしまったといえます。

雇用する側の考え方が変わったのは、人件費削減という大きな目的があったからですが、雇用される側も、必ずしもフルタイムで働く正社員がいいと考えているわけではありません。仕事と家庭の両立を考えて、あえて時間給で働くという選択を取る人も大勢いますし、そうしたいという人も多いでしょう。

とはいえ、せっかく働くなら時間給は高い方がいいという考えが多いのも事実です。

■国家資格保有者にも当てはまる条件

国家資格を持っているのであれば、正社員として雇ってもらえる可能性は、誰もができる仕事に比べると高くなります。例えば、薬の知識を持ち、調剤の技術を会得している薬剤師なら、正社員としての雇用先はかなり多いと言えるでしょう。

けれども、資格保有者の7割が女性であることから、家事や育児と仕事を両立したいという理由で時短が可能になる働き方を選ぶ人も多い有資格者です。もともと時間給は高いことで知られていますが、さらに高い時間給を狙うのであれば、派遣社員になるという方法がもっともお勧めです。

ダイレクトにパート社員やアルバイトとして雇われるよりも、100円〜200円程度時間給がアップするケースが多いからです。

■希望する条件も実現しやすくなります

雇用主と働く自分との間に、派遣会社というクッションができることにより、職場に対してこうしてほしいという要望を言いやすくなるのも、メリットの一つです。直接言うわけではないので気が楽ですし、もし条件が満たされない場合は雇用先から次の更新が言い渡されないことになりますが、また他のところを探してもらうことができます。

そのため、働くにあたって希望する条件が多い人や、条件がかなえられないことから更新が行われなかった場合、新しい職場に行くのに抵抗がない人に向いているといえます。

もちろん、条件をのんでくれて雇用状況が改善されたり、職場の居心地がよくて何度も更新してもらえるようになれば、自分自身も安定した労働条件を手に入れることができます。