薬剤業の転科でも職変えでも、志望するからには動機は付き物です。一例として引用するだけではなく、自身の想いを書類に記すことや、面接時に伝えたいこと、即戦力となることなど、こうした要点を踏まえた活動が必要です。
履歴書には志望動機を書く欄があり、面接でも志望した理由が問われます。特に、医療機関では支援のために、エージェントが動いてくれるため、場合によっては面接に同行し、交渉役まで担うケースもあります。しかしながら、薬剤師ともなれば、病院勤務から小さな薬局まで働き口も様々で、面接官が書類を選考しており、書類選考に通過しなければなりません。
担当官が知りたいことは大まかに3つです。その中で特に、どんな仕事をしてどんな成果を上げたいのか、とかく自己分析が必須となるキャリア目標を伝えることがポイントです。
例としては、薬物療法だけでなく、QOL向上や心理療法までできる人材になりたく、専門性のある病院で経験を積みたいと考えている旨であったり、漢方について深く学び、薬物療法などで貢献したい考えなどが挙げられます。
後ろめたさも少なくなった転職ですが、医療機関が数ある中で、面接官が知りたいのは強い想いで、その気持ちが評価に繋がります。例えば、薬剤の知識が最も必要とされるのが、抗がん剤を必要とするがん診療やがんセンターなどの医療機関です。
志望動機として印象付けられる内容には、専門薬剤師資格を取得している諸先輩が在籍していることで、常に手本となる環境で学べることなどを挙げれば、その意欲が目に留まります。
また、担当官が知りたいのは、欲しい人物像を理解できているのか、病院のホームページなどを含め、その病院の方針や理念、細かな活動内容などの情報を収集し、共感できたり、理解を深めた上で志望動機を書き出すのがポイントです。
求人ノウハウを培っている転職コンサルタントいわく、履歴書の動機に関する記入欄のない履歴書を選ぶことも得策として挙げています。薬剤師の場合、書類選考では職務履歴が重要視されるためで、かつ、重視されるのは面接です。
書類選考に通過しても、明確となる自己分析なくしては、面接で不採用になることも少なくはありません。転職というマイナス要素をプラスに働かせるには、即戦力をアピールすることが大事です。内科処方する調剤薬局での勤務経験が長く、管理調剤業務にもあたった経験、なおかつ、急性期病院での勤務もこなせるなど、PRできる経験談は即戦力としての採用したくなる確率も高く、とかく、地方では人材不足もあるため、期待してもらうことができます。